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zoom RSS 三崎港にて

<<   作成日時 : 2017/06/08 22:13   >>

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 朝一番で内科医に駆けつけ、夕べから止まらない咳止めの薬を頂き、友人の運転で三浦三崎へ出かけた。
数年ぶりにくろば亭の主、山田さんとお会いする約束があったからである。
 少し雨の降りはじめた海岸線は水平線も見えないほどかすんでいたが、三崎港に到着するころには程よい太陽の光がこぼれだし、雨も上がった。
漁港の端に車を停め、くろば亭に向かうと、相変わらぬやさしい眼が厨房の奥に見えた。
 食堂で美味しいマグロ料理を頂いたあと、山田さんの制作中の彫刻を見せていただくことになった。
その彫刻の原木は、17〜8年前に三浦の菊名と言う海岸に流れ着いた流木で、長さ約3メーターぐらい、重さは優に2トンはあるだろうと言う縄文杉であった。
 流れ着いた当時はすぐには彫刻できる状態ではなく、曲がりくねり、ねじれた独特の縄文杉の木の間には、冬眠中のヘビもいたし、動物が眠っていたそうだ。命ある者の邪魔をしては可愛そうだと言う事で、ようやく17〜8年たって彫刻のノミをおろすことになったらしい。
 広々とした三崎の赤土の畑道を下りてゆくと、その大木が突然姿を現した。
大木に生まれた木の目の流れがあり、割れ目があり、自然に生まれた形があり、それらを凝視する中でそこから様々な仏像の姿を浮き彫りにし、ありとあらゆる命ある者の形を彫り出して行く作業を山田さんは続けている。
 
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 しばらく木目を眺めているだけで、ここに、羽ばたく鳥がいる!ここに人の顔が見える!目が見える!と、縄文杉が限りなく想像力をかきたててくる。山田さんは仕事の合間を見つけてはこのアトリエでノミをふるい、仏様を彫り、女体を彫り、樹と対話している。
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 もう少しでこの彫刻も完成のようだ。
ノミをおろす手が止まったら、ぜひまたその時に拝見させていただくのを楽しみにしている。
 感動が先走ると、人はまじかにある苦しさを忘れるものだと、今日感じた。どこかで知らず知らずに自分に甘えているのかもしれない。心しなければ元気にはなれないぞと思った。
 止まらなかった咳も楽になった。今晩は静かに眠れそうだ。
いい再会の時間を頂いた日だった。

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