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zoom RSS 冬の蚊

<<   作成日時 : 2008/12/13 19:51   >>

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 冬にも蚊が飛び回るインド、居るとは思えない季節に飛ぶ蚊、冬のインドが想像できないように、この季節にも飛ぶ蚊がいることを普通では考えつかない。
 想像のつかない事がインドでは普通におきる。そして、ノープロブレムと言ってことはすんでしまう。
 ブダガヤで、成道会を終え、長田先生の3回忌供養を行い、その夜の夜行列車でデリーに戻る予定であったが、11時間も汽車が遅れた。駅のウエイティングルームで体を横たえたものの、汚れたシーツに蚊をたたいた血のあとがついていたり、ドアの外から聞こえるひっきりなしの人の往来、汽笛の音、眠れるわけはなかった。どういうわけか、同行のカメラマン氏のところにばかり蚊が群がったようで、身の置き場のないかゆみにしってん抜刀していて気の毒だった。
 滞在中は、何とかかなり体調には気をつけて過ごしたせいで成田までは元気で帰ったが、汗臭いからだで父を訪ねるのはと思い、お風呂に入ってから外出したのが失敗だった。夕方から鼻水と咳に悩まされ、すぐに病院に行った。普段からめったに薬は飲まないので、実に良く効いた。ずいぶん楽になったが、体に疲れが溜まっているのは確かだ。体は年相応だとしみじみ痛感する。二日うとうとと良く寝た。
 うっとおしい冬の蚊は、インドを象徴しているような気がする。
あの国の空気、人々のパワー、町のけたたましい騒音、すべての渦から開放されてみると、冬には蚊は飛ばない
日本の空気がなぜかほっとする。気の許せない緊張感、どこかでいつも誰かに見られている強い視線。
 時々ふと立ち止まってわれに返り自問していた。なぜ自分はここに来るのだろうか?
判らないまま、またしばらくときが過ぎると無性に郷愁の沸くインド、冬に蚊が飛び、寒いのか暑いのかどちらともつかない様な不思議な空気が流れ、エヤコンを入れる日もあったが、それでも冬のインドだ。クーラーの聞いた部屋にも飛んでくる蚊、ひとつことのひとつの答えでない複雑な国、われわれの感覚で計れない複雑さと混沌の国インド。
 計り知れない面白さ、どう転ぶか判らない面白さ、何が飛び出すか想像のできない驚き、無秩序の中にある秩序
のような本当に不思議な無統制の統制。
 家族と言う小さな縦社会が小さな核となっていくつも重なり、町を作り国を作っているインド。その人間の結びつきは見事に統制のとれたものだ。訳もない殺人の起きる日本とは基本的に精神の構造が違う。
 秩序と無秩序、常に見事に相反する世界を同時に持ち、冬に飛んでくる蚊のように思いがけない驚きを投げかけるインドの面白さを、きっとまた私は探しに出かけることだろう。
 

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